思いもよらぬ雪景色

 ゴールデンウィークの初日を家で過ごそうかと思っていたのですが、高山へ行こうと言う事になり4月27日の朝出かけました。朝早く出かけたので、渋滞になることもなく順調に高山に着きました。


              

 
 晴れのはずでしたが、午前中は、雨模様それでも高山の町を巡っている間に天気もよくなり、よかったなあと思い「つづみ」さんで高山ラーメンを食べ、次の目的地「新穂高ロープーウェイ」に向かった所、晴れのはずの天気が雪模様になってきました。


    


  初めは、「雪もきれいだね。」と言っていましたが、だんだん本降りになってきて、そのうち周りは写真にあるように吹雪状態になってきました。 まさに「トンネルを抜けるとそこは雪国であった。」の世界でした。


            


  車のタイヤは、スタットレスになっていませんしどうなることかと思いましたが、何とか「新穂高ロープーウェイ乗り口の駐車場」までつきました。


    


  あたりは一面雪景色。気をつけないとアイスバーンになりそうなくらいでしたが、幸いお客さんが少なく新雪を踏んで歩くことになり片栗粉を踏む感じで「さくさくキュッキュッ」と進みました。
道の脇の雪の中に「ふきのとう」が咲いていました。


    


  乗り場に着くと係員さんが雪かきをしていました。いつもですと休みの日は人ごみで行列の出来ている手作りパン屋さんもお客は私たちだけ、並ぶ必要もなくおいしいパンを買うことが出来ました。でもなんだか寂しい感じで、作業をしている係りのスタッフさんに「こんな時期にこんなに雪が積もることがあるんですか?」と聞くと「4月に降ることはありますけどこんなに遅くにこんなにたくさん降ることはめずらしいです。」と言っておられました。お客さんよりスタッフの方の方が多いくらいでびっくりしました。今年は、旅行先でも雪をあまり見なかったのでちょっぴり嬉しかったです。でもやはり、天候の不順も心配になりました。「新穂高ロープウェイ」を下って来る途中野生のお猿さん一家に出会いました。


            


  そんなこんなで、なかなか変化にとんだ旅行開始になりました。この日は、「平湯温泉」に泊まりましたので、露天風呂も雪を愛でながらの風流なお風呂となりました。源泉掛け流しの硫黄のにおいがするお湯で体があったまりました。草津温泉に似ていて、湯の花が浮かびお湯の温度も少し熱めで私にはぴったりでした。


                        


 次の日の朝、前の日に行った「新穂高ロープーウェイ乗り口の駐車場」に行ってみました。建物やコンクリートのところは、昨日の雪が嘘のように溶けていました。でも、山の木々には、雪が残り美しい景色でした。この日は、高山市内の高校生のブラスバンド部(東海ブロックで金賞を受賞したそうです。)が、「女々しくて」などを演奏し聴衆を沸せていました。


      


 昨日食べられなかった温泉たまごを食べました。昨日とは打って変わって人が集まり活気がありました。ロープーウェイで山頂まで行くと映像の通り多少は雲があるものの西穂高(ジャンダルムも見えていました。)や剣岳などがくっきりと見えていました。展望台には、雪だるまの「にしほ君」がいて、楽しい場所になっていました。また、外に出ると、立山アルペンルートの「雪の大谷」には負けますが、ミニトンネルになっていました。皆さん予想外の大雪に笑顔で探索しておられました。新雪のまぶしさでサングラスが必要なくらいでした。気圧が低いので「ポテトチップス」の袋がパンパンに膨らんでいました。


                        


 新穂高のすばらしい景観を見て、空気も清清しく心が洗われました。新穂高の景色を背にしながら、次の目的地、富山県砺波市で開催されている「となみチューリップフェア」に向かいました。家族のものが、テレビで「今最高にきれいに咲いてると言っていた。」というので花の好きな私としては、わくわくしたきもちで出かけました。


  


 途中、立山連峰富山市街を一望に見渡せる「呉羽公園」に寄りました。立山連峰を指さして立っている少年の像が印象的な公園でした。指さしている先には、立山連峰がくっきり見えていました。こんな絶景なかなか見られません。最高でした。立ち去り難い場所でした。この少年は、立山山岳信仰の話に出てくる佐伯少年だそうです。


      
  

 「となみチューリップフェア」は、「チューリップ四季彩館」で行われているというのでナビで検索して向かいましたが、会場が広くて、駐車場まで大回りしてやっと到着しました。
 人も多くて会場も広いので、スタッフの方にお薦めのコースを聞いてから廻りました。どこもかしこもチューリップのお花がいっぱい咲いていてびっくりしました。


                                                                   


  チューリップにもいろいろな色・形があるんだなと予想を超えた豪華さにびっくりでした。もっと時間があればイベントにも参加したかったなと思いました。また、チューリップの球根の販売も受付けていました。チューリップで有名なオランダのリッセ市とも姉妹都市だそうです。また公園の周りに目を向けると立山連峰がくっきりと見えていて素敵でした。砺波でチューリップが有名になったのは、冬の間地の中の球根が雪で保温され生育され大きく育つことでチューリップ畑が増えて行ったそうです。公園以外でも田んぼの横にチューリップ畑があるといった感じでまさにチューリップの街という感じでした。塔があったので最後に上ってみました所チューリップの色の違いで人の和が描かれていました。「プリンセスチューリップ」のお嬢さん方が笑顔でとても感じがよかったです。


      


  最後に国宝のお寺があるというのでライトアップを見に行きました。いつも思うことですが、地元の方々が神社仏閣を大事にし、また楽しんで行事に参加してしていらっしゃるのがよく分かりました。瑞龍寺(ずいりゅうじ)は、富山県高岡市にある曹洞宗の仏教寺院で、1997年に国宝に指定されている。これは富山県下における初の国宝指定であり、2011年現在も富山県唯一の国宝だそうです。
  歴史上有名でNHKの大河ドラマにも取り上げられた「前田利家とまつ」を両親に持つ加賀藩2代藩主前田利長(1562年 - 1614年)が、織田信長・信忠らの追善のため、文禄3年(1594年)金沢に創建した宝円寺(後に法円寺と改称)が瑞龍寺の前身だそうです。小さなお祭りかと思っていましたら多くの人が来ていてびっくりしました。寺院の中に悪い所をなでると治るという仏像もあって人気でした。 お寺の中で「美濃和紙の作品展」も開催されていました。柔らかいやさしい光でとても癒されました。


                      


  今回も素晴らしい景色やお花との出会い寺院での地元の方々の思いなどに触れ有意義な旅でした。帰りに富山市名物の白エビの料理をご馳走になり帰路に着きました。幸せでした。