素敵な桜に囲まれて

 桜の季節も、豊橋では先日の花嵐で終わってしまいましたが、3月末に旅行先で出会ったお花たちの紹介をしたいと思います。

 3月28日から山梨方面に出かけました。以前から甲府市方面に出かけるたびに身延山の近くを通り一度立ち寄りたいなと思っていました。第二東名を走り新清水インターチェンジを出て身延山久遠寺に着きました。急な石段を登る行き方もありますが、ナビで着いた駐車場からは、モノレールのようなエレベーターで久遠寺に行くことができました。石段を登りたい方は、下の駐車場に止めることをお勧めします。
 この身延山は、日蓮宗の総本山で、日蓮大聖人が、晩年過ごしたお寺です。身延山での生活で遺文の3分の2が執筆され、日蓮の遺骨は歴代の法主(住職)により、日蓮の遺言通り今日まで護られているそうです。
 今回は桜の季節で、久遠寺と桜がとてもマッチしていました。


                    


 久遠寺から一時間くらいかけて「日本三大桜」のひとつである実相寺の「神代桜」を見に行きました。2000年もの間枯れることなく花を咲かせてきた「山高神代桜」だそうです。日本武尊が東夷征定の折りにこの地に留まり、記念にこの桜を植えたと言われています。
 その後、日蓮聖人がこの木の衰えを見て、回復を祈ったところ再生したため、「妙法桜」ともいわれているそうです。

 根回りが、13.5mもある日本一の、エドヒガンの古木であり、大正11年10月に国指定天然記念物に指定されています。2千年という永い時を超えて生き続ける「神代桜」を前にして桜の花の美しさだけでない神々しいほどのパワーを感じました。ご先祖様に会えた気がしました。
 境内の中には「神代桜」の「子供の木」「孫の木」(ひ孫・日曾孫の木もあると思います。)が植樹され、まさに人と同じ「生命の繋がり」を感じました。悠久の時を超え桜の木の上の部分は、なくなってしまいましたが、かえってその姿が、地に根を張った貫録を感じさせます。地元の方たちに愛されて本当に幸せな木であり、また地元の方たちも同様幸せをいただいているのだなと思いました。
 旅行の楽しさは、景観を楽しむということももちろんありますが、いろいろな物・人に出会って人の生き方を考えさせられたり、感動をいただいたりする所に醍醐味があると思います。これからもいろいろな所に出かけ、ポジティブに生きていきたいと思います。

 桜の向こうには、北岳などの南アルプスがそびえ空気も清らかに感じました。境内に手水舎(てみずや)があって南アルプスの山からの水が飲めるようになっていました。癖がなくてとても美味しかったです。


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日本一の桜が生きる、実相寺でした。その日、山梨県にある「神の湯温泉」に泊まりました。旅館の窓から甲府の街や富士山が見え、旅館の庭に見事な桜が咲いていて絶景でした。


     


 次の日は、甲府市で一番有名な武士「武田信玄」を祭神とする「武田神社」へ行きました。天気も良く、神社の正面の道沿いにはきれいに菜の花と桜が咲いていました。街の人々が武田信玄公を愛し、神社を大切にしている気持ちが伝わってきました。神社の中には、「武田の水琴窟」があり、竹の筒に耳を当てると水滴の落ちる音が琴の音(ね)のように聞こえてきました。


          


 この後、富士山と桜の花がきれいに見える富士山麓西側にある大石寺に出かけました。今までなかなか富士山を背景に桜を撮影できなかったのでこの日初めて撮ることができてとても幸せでした。富士山と桜最高の景色でした。見事な桜の前でいつまでもこの場にいたいと思いました。


               


 この時とばかり以前行ったことのある富士山が見えて桜並木のある「浅間大社」に寄ってみました。神社の横を流れる川の水も清らかで、写真にあるような見事な桜と富士山でした。


                


 こんなに素敵な景色をいろいろな場所で見ることができて感謝の気持ちでいっぱいになりました。健康と家族・職場の皆さんに感謝・感謝でした。この後も美しい桜と出会いましたが次回にご紹介します。