東北旅行に出かけました。

   今年の夏は、本当に暑かったですね。9月に入っても30度を越す残暑の厳しさですが、皆様お体に気をつけてお過ごしください。

  さて今年の夏休みは、8月末に遅いお休みをいただいて、東北旅行に出かけました。いつものように自家用車で出かけましたが、暑さもありゆっくり回りました。新潟・山形・岩手・福島と昨年震災の被害を受けた地方に少しでも貢献できればと出かけました。

  行楽地は、若干人は少ないように思いましたが、行く所行く所、皆さんの元気な姿を見て嬉しかったです。被害の大きかった所は、道路にひびが入ったところに修繕した跡があり痛々しかったですが、道も復興していました。私たちの訪れたところは、内陸部でしたので、太平洋側の津波の被害を受けた所については、まだまだ大変なところは多いと思います。

  東北といっても暑さは愛知県と同様猛暑でした。でも、少し山に登ると涼しい風が吹いて気持ちよかったです。

  一日目は、中央高速道路・上信越道などを通り新潟の越後湯沢にある「アルプの里」に出かけました。川端康成の小説「雪国」にある「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」と言う書き出しで有名な温泉街「越後湯沢」にある高原に大きなロープーウェイで上ると「エーデルワイス」などの高山植物が、暑さに負けず咲いていました。以前7月頃に行ったときは、もう少し涼しくて、エーデルワイスももっとたくさん咲いていましたが、今年は水不足のせいかお花が小さかったようです。私たちもあまり無理をせず、早く宿に行くことにしました。


                            

 
  この日泊まったのは、月岡温泉の「華鳳」と言う旅館で、泉質は、エメラルドグリーン色(硫黄型)の硫黄泉で、成分含有量は国内随一。お風呂に入ると、化粧水のようにぬめりがあり、お肌がすべすべになったきがしました。美肌効果が期待できる温泉で、白玉のような肌になることから「白玉の湯」と名付けられたそうです。長時間の運転で疲れた体も一気に回復しました。着いてすぐ・寝る前・早朝と3回入りました。食事も湯葉とお豆腐、牛肉を中心とした食事でおいしかったです。



  二日目は、蔵王山のお釜を見ようと出かけました。途中、喜多方によって「長谷川」と言うお店で喜多方ラーメンを食べました。この暑い中、平日のお昼時というのに行列が出来ていました。店の中は、冷房がしっかりきいていて汗もさほど出ませんでした。味はと言うと写真で見たとおりのそれはそれは美味しい味でした。



  新潟を過ぎ福島を経由して福島県山形県の県境にある蔵王山に着きました。蔵王山の麓は青空でしたが、山頂に近づくほどに雲が出てきました。「お釜は見えないかもしれない。」と思いましたが、頂上に着きしばらくすると雲が風にかき消されお釜が見えてきました。何回来ても見えない人もいるようでしたが、初めて見に来た私たちが見れたことに感謝しました。「山の天気と女性の気持ちは変わりやすい。」と言うけれど 見てる間に雲が現れては消えていきました。お釜の色はというと写真にあるとおりコバルトブルーのような素敵な色でした。九州の阿蘇山を思い出しました。



  その日は、近くの「古窯」という旅館に泊まりました。奈良時代に陶器を焼いた窯が見つかったとのことで、この名前がついたそうです。旅館の中に豪華トイレがあり、変な話ですが、テレビを見ながら、ゆったりとした気持ちで利用させていただきました。


]


   次の日は、「奥の細道」で有名な松尾芭蕉が「閑さや岩にしみ入る蝉の声」と俳句を詠んだ山形県山形市にある山寺(立石寺)に出かけました。山寺が良く見える「芭蕉記念館」に行くと山寺は、字の通り山全体に点々と建てられていました。天気も良く山寺がよーく見えました。写真にあるような可愛いお地蔵さんの人形がありました。可愛いので私は、笑顔のお地蔵さんを買いました。


  [f:id:honobonowahuu:2012092あ7173909j:image]                    []


  山寺の山門をくぐると、芭蕉の俳句の通り山の中で蝉が元気に鳴いていました。猛暑の中多くの観光客が山寺目指して登っていました。


                  

 
  立石寺を出て、岩手県に向いました。「東北自動車道」は、車が少なく快適でした。サービスエリアに寄りながらゆっくりと向かいました。石川啄木の[ふるさとの 山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山は ありがたきかな]の詩の中にある岩手山が見えると岩手に来たなあと実感します。この日は、岩手山が良く見える「鶯湯温泉 ホテル森の風」に泊まりました。夜、露天風呂に入るとこの日は、満月と満天の星の両方をきれいに見みることができました。癒され一日の疲れが吹っ飛びました。


 


  次の日は、せっかく東北に来たというので、岩手山の麓にある小岩井牧場に行ってみました。明治23年に日本鉄道が東北本線盛岡駅まで延伸開業した際、日本鉄道会社副社長の小野義眞(おのぎしん)、三菱社社長の岩崎彌之助、鉄道庁長官の井上勝の三名が共同創始者となり小岩井牧場のもとが創設されました。3名の姓の頭文字を採り「小岩井」農場と名付けられたそうです。久しぶりに行きましたが、広々していて1日芝生に横になってお昼寝したり、ハンモックに横たわってすごしたいなあと思と思うような所でした。遊具もいろいろあって大人も子供も楽しそうに過ごしていました。その中でもビニールのボールの中に入ってくるくる回る遊具は、ちょっとやってみたいなと思いました。


                      


  お昼には、本場「盛岡冷麺」を食べました。暑い中さっぱりしてとっても美味しかったです。

    


  食後再び「東北自動車道」を通って仙台市にある「独眼流 伊達政宗」のお墓のある「瑞鳳殿」に行きました。規模は小さいですが、日光の東照宮を思わせる立派なお寺でした。杉の木の参道がある雰囲気のあるお寺で政宗にぴったりの場所でした。


  
                    



  そのすぐ近くに青葉城仙台城址)があり初めて「伊達政宗」の有名な像を見ました。近くの公園には伊達政宗の衣装を着た武将隊がいました。仙台の町が良く見えました。


             


  おいしい空気を吸って、ゆっくり休憩を取った後、次の目的地福島県の高湯温泉に向かいました。
温泉に近づくにつれて霧が発生しライトを付けても目の先が真っ白で少し不安になった頃旅館に着きました。「玉子湯」という名前の温泉で、清流流に沿って白濁のお湯がこんこんと沸いた自然豊かな露天風呂がたくさんありました。まさに大人の温泉といった感じでした。あんなに霧が出ていたのにしばらくすると霧が晴れ周りの木々や川の流れが見えてきました。


         


  お風呂に入っても夏というのに鶯の鳴く声が聞こえたり自然がいっぱいといったとても癒されるお風呂でした。お風呂に入っているうちに山の間から満月が見えてきました。月を見ながらゆったりと露天風呂に入って本当に幸せ−。近ければ何度でも来たいなと思う温泉でした。東北にはこういった素敵な温泉がいたるところにあってうらやましいなあと思いました。慶長の頃、山麓の二子塚に住む宍戸五右ェ門という狩人が山に入り、もうもうと立ちこめる湯けむりをみてさらに登り、沢辺に真っ白に湯の花のついているのを発見したそうです。それが高湯温泉の始まりといわれています。この湯に入ったらちょっぴり色が白くなった気がしました。


          
 

  次の朝、旅館を出て磐梯山の山を見ながら 猪苗代湖の辺にある「野口英世記念館」に向かいました。


      




  「野口英世」と言うと、私たちの年代の方は、良くご存知だと思いますが、偉人伝にも良く出てくる親孝行で有名な医学博士です。世界的に有名な医学者、野口英世(幼名清作)博士は、福島県耶麻郡翁島村(現在の猪苗代町)に生まれました。1歳半のころ、いろりに落ちて左手に大火傷を負い、後にその左手を手術し、その時に医学の素晴らしさを知り、医者への道を志ざし、世界中の人々の命を救うこととなった話は有名です。でも私は、博士より、無償の愛を英世に注いだお母さんに感動しました。この年になりますと、親子の愛にとても感動します。野口博士が育った場所に生家があり大事に保存されていました。清作が左手に大火傷を負ったいろりもそのまま保存されていました。お母さんがいかに英世に愛情を注いだかのエピソードが映像で映し出され思わず涙が出ました。


            
 

  帰りには、栃木県にある自然の氷を使った「かき氷」を食べに日光に向かいました。最近テレビ等で有名になった「日光 天然の氷 四代目徳次郎」の氷を使ったカキ氷のお店「珈茶話(かしわ)」に行き美味しいかき氷を食べました。店の方も親切でカキ氷は、評判どおり今まで食べたことのないとっても爽やかな食べた瞬間スーッととける感じの何とも美味しい氷でした。


        


  今回も無事に旅行できたことに感謝しました。

PS

  今回日光から東京に出る間に、今年多く観測されている集中豪雨に遭いました。はじめは、雷がだんだん近くなりそのうち急に雲が黒くなり、雨足が急速に速くなって来ました。高速道路を走っていたのですが、ワイパーを最高速度にしても前が見難くて皆さん10キロくらいの速度になり近くのサービスエリアに避難しました、私達が非難したときはまだ駐車場のスペースがありましたが、どんどん車が増えて隙間がないくらい駐車しました。雷も近くに鳴っていてちょっとどきどきしました。携帯電話でどこが安全な場所か確かめましたが、車の中は、雷が落ちてもタイヤを通して電気が放電されるそうで外に出るより安全と出ていたので車の中で待ちました。30分たった頃雨足が少しずつおさまってきてほっとしました。教訓として、豪雨にあった時は、慌てず落ち着いて、速度を緩めライトをつけゆっくり走り、できるだけ近くの駐車スペース(サービスエリア等)で豪雨がおさまるまで待機することが大切だと思いました。落ち着くことですね。