高山にて

 岐阜県にある飛騨高山に行ってきました。

 豊川インターから入り、豊田JCTから東海環状道東海北陸道に入り、ひるがの高原サービスエリアのスマートインターから出て「牧歌の里」という公園に行きました。白山の山々を見渡すことができました。白山は名前の通り6月下旬だというのに頂上付近にはまだ雪が残ってとてもきれいでした。

    

 そんな高原の中に「牧歌の里」がありました。広い園内には、チャペルや牧場やお花畑があり、憩いの場所になっていました。

  


 公園内の施設もとてもきれいになっていて園内の芝生なども整備され、中には芝生の中で寝ころんでくつろいでいる家族連れも見受けました。菖蒲や紫陽花が咲いているかなと思って歩いていましたが、やはり高原で気温も豊橋より平均5℃近く低いので、1・2ヶ月季節がゆっくりしているようでまだ蕾でした。その代わりラベンダーなどがきれいに咲いていました。園内には、道を走るトローリーバスのような乗り物があり体の弱い方もゆっくり園内を回れるようになっています。白山の山々を背景にラベンダーの花が爽やかに見えました。

       


 牧場には、羊や馬が放牧されていて、特に「アルプスの少女ハイジ」に出てきそうな可愛い仔羊が愛嬌があって癒されました。お顔もそうですが、人懐こくて首がかゆいのか柵に顔をこすり付けている姿がとっても可愛かったです。自由に触れ合うことができ子供さんたちにも人気のコーナーになっていました。もう一つ気になったのがロバで、柵の近くにあるエサに口が届きそうで届かない状態になっていて、思わず百円の餌を3回ほどあげました。その時のロバのうれしそうな顔。餌が近くにあるのに食べられないのはちょっと酷な気もしましたが、可愛いロバ君でした。

     
  

 そんな広々とした「牧歌の里」を後にして高山の町に向かいました。朝方は小雨模様でしたのに、だんだん晴れてきて夏空になってきました。

 今まで高山ラーメンは何度か食べに行きましたが、高山市内の町並みをゆっくり探索する機会がなかったので、今回はゆっくりと歩いてみました。いく筋か昔ながらの通りがあり、お店も個性的なお店がたくさんあって活気に満ちていました。

         

 特によかったのが「高山うさぎ舎」でうさぎのイラスト等がいろいろなグッズに使われていて見ているだけでも楽しかったです。私もうさぎの絵のついた扇子やハンカチなど買いました。作っている様子もお店の中で見ることができてとても女の子に人気なお店でした。スタッフも若い女の子たちで活気がありました。

      


 美味しかったのは、高山名物「しょうゆのみたらし団子」と「ミカンの実」だけを凍らした「氷結ミカン」です。特に「しょうゆのみたらし団子」は、まさに中はもっちり外はカリカリッとしていて最高でした。又、団子を焼いている方が、上品な感じの奥様で素敵でした。店の奥は、休憩場所になっていて高山らしい民芸品が飾ってありました。暑い日だったので、休ませていただきました。小京都といわれるだけあって京都の祇園の雰囲気が味わえました。


     

 賑やかな通りを出て宮川に架かった「鍛冶橋」の欄干に愛嬌のある像が建っていました。看板に「てながあしなが」と書いてあり説明書きもありました。資料によると嘉永元年に、名工、谷口与鹿(たにぐちよろく)が、出雲神話の登場人物・足名稚(アシナヅチ)と手名稚(テナヅチ)をモデルとして彫刻したそうです。
 足長像は足名椎命(アシナヅチノミコト)、手長像が手名椎命(テナヅチノミコト)だそうです。他にも難しい名前がたくさん書いてありましたがわかりやすく言うと、足長像と手長像は夫婦なんです!。足長が父、手長が母です。詳しくは、ウィキペディアでどうぞ。


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 旅館に行くまでに少し時間があったので、高山市内に昔からの集落を集めた「飛騨の里」があるということで出かけてみました。

             


 写真にあるような昔懐かしい集落が保存されていました。池の周りに集落が残っていて ○〇家の住居とかそれぞれ看板が出ていて、住居の中には、厩や囲炉裏や仏間などその頃の生活が分かるような展示がされていました。池には鯉や白鳥がいて時代を超えた時間がゆっくり流れる感じの場所になっていました。私が生まれる前の、でもちょっぴり懐かしいような(昔おばあちゃんの家に行った時を思い出すような。)場所でした。時には、こういった所へ行ってみるのもいいですね。特に小さなお子さんがいたら是非行ってみてはと思います。昔の人がどんな暮らしをしていたのか、今の暮らしがどんなに便利になったか考えるきっかけになると思います。大切に保存していただきたいと思いました。のんびり散歩してとてもよい運動になりました。


 その日は、高山市内の旅館「花扇」に泊まりました。初めて高山市内の温泉に入りましたが、お湯か透明でとってもまろやかで化粧水のような肌触りでした。入ってみて女性に人気なのがよく分かりました。

    

 高山の湯は、とってもいい湯でしたので次の日は、宿でゆっくりして11時頃出発して「新穂高ロープウェイ」に向かいました。
その日は、雲はありましたが、アルプスの山々が全て見渡せました。以前も「新穂高ロープーウェー」に何回か乗ったことがありますが、今回はいつもの乗り場より少し高い2番目の乗り場まで車で行きました。そこには足湯があってたくさんの旅行者が足湯に入っておられました。


     


 「新穂高ロープウェイ」は、写真にあるような2階建のロープウェイでたくさんの人が乗れます。でも、夏休みなどは、満員になるほどの賑わいです。この日は、比較的空いていました。頂上に近ずくほどに気温が下がって行くのが分かりました。頂上が海抜2,100メートルという事で(100メートル高くなると1℃気温が下がるそうで)高山市内よりかなり低くなりとっても涼しかったです。

              

 頂上には、雪が残っていて、水芭蕉が咲いていました。その他「ミネザクラ」や 「サンカヨウ」が咲いていて季節が少し戻った感じでした。夏には是非寄りたい所ですね。頂上は、新穂高の登山口になっていて私より年上の方々が、登山を終えて戻ってきていました。また展望台からは、「新穂高」の他、「槍ヶ岳」や「焼岳」「白山」など四方の山々を全て見渡すことができ絶景でした。

 ゆったりと過ごしたので下の乗り場に着いた時は3時過ぎでした。足湯に入りましたが、程よい温かさで疲れた足が楽になりました。今回は入りませんでしたが、日帰り風呂もありました。近くの庭には、高山植物が咲いていて「ニッコウキスゲ」「オダマキ」など知っている花もありました。

        


 今度は、新穂高より「飛騨古川」の白壁の町を訪れました。日本にはこういった昔の良さを残した所が「文化保存地区」として大切にされているのですね。街の中を流れる水の豊富な川に泳ぐ鯉やそこで遊んでいる子供たちを見ているとほっとします。

     

 帰りに高山の街に寄り夕食に「高山ラーメン」を2軒ハシゴして帰りました。私は、さっぱり系の「高山ラーメン」が大好きで、とっても幸せな時間でした。

     

 高山の街は、午後5時を過ぎるととても静かな町になります。昨日歩いた高山の賑やかだった通りに行ってみましたが、5時過ぎという事で昨日とは打って変わって静かな民家の通りになっていました。久しぶりに訪れた飛騨の旅もとても素敵でした。