福島・新潟旅行

高速道路料金地方部上限1000円の「ETC休日特別割引」が6月19日に廃止されると聞き、福島・新潟に出かけることにしました。家族と出かけましたので(ボランティア活動にも参加したいと思いましたがあきらめて)福島県の内陸部にある会津若松市方面へ観光に行きました。また近くにある磐梯山の麓の「五色沼」にも行きました。今まで行ったことがなかったのでとても嬉しかったです。震災の後で町の様子が気になりましたが、喜多方は福島県でも内陸部にあるため心配したような被害はありませんでした。喜多方ラーメンの店は、行列ができているとは予想していましたが、かなりの行列ができていて、はじめに行こうと思った「長谷川」というお店は、30分以上待つということで断念し2回目に訪れた「満古登(まこと)食堂」で食べることにしました。でもそこも20分近く待ち、待っている間にも人が増え写真のような行列になっていました。

 


行列もいつもに比べるとまだましな方だそうです。いよいよ食べる頃には、お腹がグーッとなりそうでした。味は、ちぢれ麺のどちらかというと濃い味のラーメンでした。とても美味しく大盛りにすればよかったなと思いました。2軒くらいハシゴしたかったのですが、どこも土曜日で混んでいるし、次に行きたい所もあったのであきらめました。喜多方の町を車で走っていると、のんびりと歩いて、ラーメンめぐりや「蔵の町」を散歩している方々に会いました。このようなゆったりした旅もいいなと思いました。

 喜多方を後に、近くにある「五色沼」を訪れました。少し小雨が降っていましたが、それでも「五色沼」の色は、とても神秘的でした。探索していると鶯の声が「ホーホケキョ」と聞こえ、マイナスイオンがいっぱい感じられてとてもリラックスでき幸せな気分になりました。道も尾瀬のように木でできた橋が架かり、自然を大切にしながら造られているなあと感じました。沼の向こう側には、磐梯山が見え、明治21年に噴火したということで茶色の土の部分もあり、活火山なんだなと思わせる風景でした。「五色沼」の周りには高山植物が咲き、散歩しながら目も楽しませてくれました。こういった自然に囲まれた所にはまた何度かきたいなあと思いました。次回は、是非晴れた日にと思いました。



 今回、旅行の予定を立てるときは、会津若松市の近くの旅館へ泊まろうと思いましたが、旅館が、今回の震災の避難所になっているようで何処もいっぱいでしたので新潟の「瀬波温泉」に泊まる事にしました。瀬波温泉は、明治時代石油の採掘の際噴出した温泉で、新潟市近辺では、そういった温泉が多くあるようです。新潟でもどちらかというと山形県に近いほうにあります。与謝野晶子も来たと言う温泉で、昔の写真がたくさん飾ってありました。与謝野晶子は、九州や北海道など色々な所に旅行に来ていたようで全国の温泉へ行くと与謝野晶子の歌碑が多く見受けられます。その当時のことを考えると優雅な暮らしをしていたんだなと思いました。そんな私もこのように色々な所に旅ができて幸せだと思いました。

 この瀬波温泉の湯量はとても豊富で、何箇所かに温泉の湯元があり、旅館のすぐ裏の所は、湯が道に溢れ出ていました。又、道には、足湯が設けられていて、車で来た人たちが、旅の疲れを足湯に入り癒していました。旅の楽しみは、名所を見ることはもちろんですが、ゆったりとした温泉につかり美味しいお料理を頂くという楽しみが一番かもしれませんね。旅館のお風呂に入っている地元の方とお話しすることができ温泉の歴史や近所にまた違う有名な良い温泉があることなど教えてもらいました。地元の方の話を聞くのもいろいろなことが分かって楽しいですね。繁華街などはなかったですが、足湯があったり、硫黄の香りがする本当に温泉!と感じられるお湯に入れる昔ながらのゆったりできる温泉でした。



次の日は、サービスで一時間貸切風呂に入ることができ映像のような掛け流しの温泉に入ることができ幸せ気分でした。また、温泉卵を湯元の湯でゆがいたりフリードリンクのサービスがあったりといろいろなサービスをしてくれました。日本の旅館のサービスは素晴らしいなと思います。



  新潟に来て雲ひとつない晴天でしたので、日本海を見に行くことにしました。子供ずれで釣りをしている人が多かったです。大きな魚を釣った人もいらっしゃいました。

   


  新潟と言えば美味しいご飯で有名、以前からのお気に入りで魚沼にある「こめ太郎」という食事どころがあり今回も美味しい昼ごはんを食べることにしました。その途中「しばたあやめ祭り」を開催していると聞き、あやめはあまり見たことがないので寄ることにしました。昨日とは違い雲ひとつない晴天で、暑さも夏そのものでした。あやめは満開とはいきませんでしたが、きれいな花を咲かせていました。あやめの咲いている近くの木を見ると可愛いいさくらんぼがなっていました。


            


   あやめを見た後、お待ちかねの「こめ太郎」にいきました。写真にもあるような雰囲気のあるお店で、ご飯は、一人分ずつ小さなお釜で炊いた物が出てきます。これが美味しいこと美味しいこと。お替りしたくなるほどです。以前は、お持ち帰りで「おにぎり」を注文することができましたが、今は、保健所が厳しいようで、その場で食べなくてはいけないそうです。おかずも手作りの「お袋の味」のような物が多く、魚も囲炉裏で焼いたり、きゅうりの浅漬けもとても素朴で美味しかったです。


         


 
「こめ太郎」で美味しい昼食を食べた後「ロックガーデン」に出かけました。「国境のトンネルを抜けると雪国であった。」という書き出しで始まる川端康成の「雪国」で有名な湯沢温泉の近くの高原にスイスに咲く「エーデルワイス」や礼文島で見た「ウスユキソウ」が咲いているというので、『湯沢温泉ロープウェイ』で高山植物園「アルプの里」へ出かけました。山の上に着くと、一段と涼しく爽快な気分になりました。信越新幹線の駅があるということで、なんとなく案内する職員さんの対応が都会的な感じがしました。(いい意味で)苗場スキー場が近く、ホテルなど高い建物が目立ちました。バブルがはじける前は、もっと賑やかだったそうです。植物園内にある「あやめが池」では、天然記念物のモリアオガエルが生息していて、日本最大級の「ロックガーデン」では2500m級の山々に咲く高山植物がたくさん咲いていました。閉園まで時間が迫っていましたので、園内を走っている送迎バス(無料)を利用しバス停から走って「ロックガーデン」に向かいました。
 「エーデルワイス」にたどり着くまでにも「黒百合」や、「オダマキ」「ニッコウキスゲ」など名前は知っていてもなかなか見られない花々が所狭しと咲いていて写真を撮りたい私は、超忙しい状態になりました。一番奥のほうにお目当ての「エーデルワイス」と「ウスユキソウ」が咲いていました。「エーデルワイス」は、6年ほど前初めてヨーロッパ旅行に行った時、「スイスのユングフラウ」で見たことがあり、日本では見られないと思っていたので超嬉しかったです。「ウスユキソウ」に到っては、礼文島に行った時に写真でしか見られなかったので思わぬご褒美を頂いた気がしました。ロックガーデンに咲く、幻の『ヒマラヤの青いケシ』は6月に開花時期を迎えるそうです。写真で見たらとってもきれいな花でしたので次回は、6月ごろに来たいなと思いました。


                     


  今回の旅行も思わぬ花々にめぐり合い楽しませていただきました。忙しい仕事の合間にこのように自然と触れ合うと又感動も一入(ひとしお)です。これからも安全第一で色々な所へいってみたいと思います。