初めて訪れた鳥取砂丘

  私もおかげでいろいろな所に旅させていただいていますが、以前から鳥取砂丘に行きたいと思いながら実現できませんでした。今回は、その鳥取砂丘に行くことができました。
  コースとしては、島根県の津和野・広島県安芸の宮島岡山県の倉敷や後楽園・桃太郎のゆかりの地の神社・鳥取県三朝温泉鳥取県倉吉市因幡の白兎で有名な白兎神社・鳥取砂丘、そして最後に兵庫県湯村温泉へと出かけました。

  いつものように朝早く出かけ、津和野に向かいました、朝のうちは曇り空でしたがだんだん日が差してきて写真を撮るのにいい感じになってきました。津和野は、以前萩に行ったとき時間的に無理があり寄れなかったのでとても楽しみにしていました。平日の朝のうちということもあったと思いますが、人もまばらで、行きかう人も地元の方たちがほとんどでした。お陰でのんびりと過ごすことが出来ました。山の間の小さな盆地に広がる町並みは、「小京都」と言われているようにとても落ち着いていて情緒がありました。白壁となまこ塀に沿って川が流れその川には大きな錦鯉が泳いでいました。以前より旅行の雑誌に載っているような光景でした。ただ水は思ったより透明感はありませんでした。鯉たちはのんびり川を泳いでいました。というより流れに逆らって留まっているという感じでした。津和野駅はSLやまぐち号の終着駅ということで現物の「SL・D51]が、展示されていました。昔ながらの城下町が残る殿町・殿町通りには電柱がありません。昔のたたずまいを保存するために地元の方々は、努力しているのですね。

また津和野出身の「森鴎外」の記念館がありました。「生誕150年」と言う看板があり歴史を感じました。あまり文学少女ではなかった私は、「舞姫」と言う高校の時読んだ小説と「高瀬舟」と言う名前くらいしかわかりませんが、日本の有名な作家と言うことは知っていました。いろんな土地に行くと有名人の生家がわかって面白いですね。


  次に、世界文化遺産でもあり日本三景でもある「安芸の宮島」にいきました。途中でおいしい牡蠣を食べました。肉厚があってとても美味しかったです。宮島は島なので、船に乗っていきます。「厳島」に着くと鹿が待っていてくれます。人に慣れていて、とってものんびりしています。一頭の鹿がお店の自動扉のところで待っていた様子は思わず笑えました。




前にも行ったことがありましたが、朱塗りの柱がとてもきれいで、日本の誇りにできる世界遺産だと思います。海の上に存在していることがオドロキです。7年前台風で神社が浸水しダメージを受たことがありました。やはり地球温暖化による被害だったようです。でもすぐに再建されました。日本の技術は、大した物です。この日は、大安だったお蔭か、結婚式を挙げている方がおられ写真を撮らせて頂きました。厳島神社で結婚式ができるなんて初めて知りました。とてもきれいな花嫁さんでこちらまで、幸せな気持ちになりました。幸せのお裾分けありがとうございました。



厳島神社を詣でた後は、お店屋さんが並ぶ街角で美味しそうな「揚げ紅葉饅頭」の看板を見つけ食べていくことにしました。懐かしい感じのお店で看板もとてもかわいく食欲を誘いました。待っている間にラムネと焼きガキを食べました。「揚げ紅葉饅頭」は、お土産品としてはなくて、そのお店の中でしか食べられないもので、カリッとした食感がとても美味しかったです。おまけに牡蠣のフライも食べました。とっても美味しかったです。


    

 
もちろん紅葉饅頭もお土産に買いました。今は、いろいろな味があって選ぶのも楽しかったです。おまけを付けてくださったりして、店のお姉さんもとても感じのいいかたでした。旅の楽しさも会う方との会話もありますね。宮島はとっても感じよかったです。もっといたい気がしましたが、後ろ髪を惹かれる思いで、次の目的地「倉敷」に向かいました。
 
お風呂が大好きな私たちは、瀬戸大橋の近くにある宿泊地に向かいました。いろいろなお風呂が揃っている健康ランドが併設している「ホテル瀬戸大橋」に泊まることにしました。予算的にも格安で助かりました。サウナもあり疲れを充分に取ることができました。

 次の日は、倉敷の町にある「倉敷美観地区」を観光しました。以前行ったことがあったので、目的地の近くにある駐車場に止め、大原美術館に行くことができました。前来た時は、中には入らなかったので、今回は、館内の美術品の素晴らしさにびっくりしました。複製ではなく、オリジナルの作品がいっぱいありました。中でもモネの誰もが知っている蓮の花の作品『睡蓮』は晩年の画家本人から直接購入したもので、岸田劉生の『麗子肖像(麗子五歳之像)』・マティスの『画家の娘―マティス嬢の肖像』エル・グレコ『受胎告知』ゴーギャンの『かぐわしき大地』もじかに鑑賞することができました。皆さんもきっと学校の美術の本などで見たことがあるかと思います。本物の美術品を鑑賞することは、やはり心を豊かにしてくれるものだと思いました。


    



  「倉敷美観地区」(「美観地区」とは市街地の美観を維持するために定める地区で、地方自治体が指定できる地域地区のひとつで、調和均整のとれた建築美を保ってその美観を守っています。)には、大原美術館のほかにも江戸時代の頃の風景を保持してい建物が多くあり倉敷川の畔から鶴形山南側の街道一帯に白壁なまこ壁の屋敷や蔵が並んでいます。写真にもあるように何とも日本らしい昔にタイムスリップしたような所です。倉敷川に船が浮かび遊覧することができます。私たちも乗ってみました。船頭さんの説明がユーモラスで楽しく、昔の様子がよく分かりました。倉敷に行かれたときは、お薦めです。中央にある橋の袂にある観光案内所にて楽しみ方をいろいろ教えてくれます。街の中には手作りの素敵な品が揃うお店がたくさんあり時間が過ぎるのがあっという間でした。何度きてもいい素敵な空間でした。


 
倉敷を後に岡山の後楽園に向いました。日本の三大名園の一つで金沢の兼六園・水戸の偕楽園へは行ったことがありますのでこれで全ての名園に行ったことになります。兼六公園に比べると面積は狭いように思いましたが、お庭の手入れも良くさすがと思いました。昨日に引き続き結婚式らしい場面に会いました。今回はどうも雑誌の撮影のようでした。離れたところに岡山城が見えました。時間にゆとりがあれば、お抹茶を頂くのもいいのですが時間がなかったので庭の散策だけとなりました。



 

岡山といえば、桃太郎の物語で有名です。私も子供たちに何回お話を読んだことでしょうか。その桃太郎ゆかりの2つの神社へ行きました。一つは、桃太郎の像が建っている「吉備津彦神社」で、若い人たちの間でネットで有名になったところでした。写真にあるように背の高いちょっとユーモラスな桃太郎さんと犬・猿・きじ達がいました。家族のものは、気に入って記念に携帯の待ち受けにもしていました。



 


もう一つの神社は、国宝で重要文化財にもなっていて、テレビのJRのコマーシャルに仲間由紀恵さんが赤い廻廊を歩く映像で有名になった「吉備津神社」です。国宝の本殿があり、桃太郎さんの絵馬があったり、おみくじを引くところに可愛い絵が描いてあったり、とてもきれいな神社でした。それぞれに、心に残る素敵な神社でした。



  その日は、はわい温泉の「望湖園」という旅館に泊まりました。湖の中に何箇所か湯が出る場所があり湯量も豊富でした。旅館は湖に面していて、湖の中に浴室がありそこまで橋が渡してありました。なかなか情緒があるお風呂でした。また、お風呂には、バラの花がたくさん浮かべてありバラの甘い香りがとても心地よく、クレオパトラ楊貴妃のようなお姫様になったような優雅な気持ちになりました。とても気分がよくて何回か入りました。湯の質もとてもよかったです。その日は、何回かお風呂に入り美味しい夕食を食べ、満腹になり熟睡しました。


 次の日は、旅館の建っているところから湖の反対側にある燕趙園(えんちょうえん)という中国のテーマパークで日本最大の中国庭園に行きました。中国の宮殿を復元した庭園で写真にあるように赤や青のコントラストがくっきりとした中国らしいお庭でした。中国雑技団の素晴らしい舞台も見ました。平日でお客さんは少なかったけれどとても真剣にやってくださいました。




  次に昔から使われている倉がたくさん残っている「倉吉市」により、風情のある町並みを散歩しました。山陰には、古き良き時代の趣のある町並みがたくさん残されていてほっとしました。これからも大事にしていっていただきたいと思いました。



  鳥取砂丘に行く途中に、「因幡の白兎(しろうさぎ)」で有名な「白兎神社」によりました。



神社のある山のふもとは、日本海が広がり、白兎がサメをだまし、それがばれてサメに毛をむしり取られたという話がぴったりの景色でした。きれいな白波が立った日本海が目の前に広がり、小さなころに歌った「 大きな袋を肩にかけ  大黒さまが来かかると ここに因幡の白うさぎ 皮をむかれてあかはだか」という歌詞が浮かんできました。




  写真のような白波のたった日本海を見ながら今回の旅行のメインの観光地「鳥取砂丘」に着きました。さすがに有名な所とあって、平日にもかかわらず観光客が多くいらっしゃいました。砂丘に行く途中の階段に『砂丘に落書きをしないように。』という看板が出ていました。以前テレビのバラエティー番組で砂丘に落書きをして注意を受けたことがあったそうでそれが原因で書かれたものと思われます。人様のものにいたずらしてはいけませんね。気をつけましょう。



その階段を上ると観光のパンフレットにあるような砂丘の景色が目に入ってきました。海は見えず、砂の山と低い所に溜まった水でできた池が見えました。最近は、砂丘も面積がだんだん狭くなってきているようでした。それでも砂丘の入り口から山の方まで登るのは、女性としては結構疲れました。砂は、思ったよりは靴に入ってこないようでしたが、風の強い日などは、きっと目に入ったり辛いものになると思います。今回は、風もあまりなく午後から行ったので、日差しも強くなく穏やかな方だったと思います。砂の上を10分ほど登り山の頂上にたどりつくと息はハーハー心臓バクバクちょっと年齢の高い方にはきついかもしれません。でも、そこからの景色は、山登りではありませんが、登ってよかったと思える景色でした。日本海の白波がとてもきれいで、夕方行くとさぞかし夕焼けがきれいなことと思います。お店に夕陽の写真があったので撮ってきました。次回行くことができたら、近くに泊まって是非夕焼けの景色をじかに見たいと思いました。



 砂丘が見下ろせる展望台があると聞いて、そこからも見てみました。先ほども書きましたが、砂丘の面積がだんだん狭くなっているようで、砂を外へ持ち出さないように注意もしているようです。自然というのは、維持していくのは大変なことですね。

 帰る途中、昔NHK放送局で放映されていた吉永小百合さん主演の「夢千代日記」で有名になった「湯村温泉」に立ち寄り、日帰り風呂を楽しみました。川沿いに湯元がありお湯の沸いているところに足湯があったり仏様が祭られていたりしてとても情緒のある温泉地でした。お風呂も地元の方達の利用が多いようで、皆さんが、温泉を愛され大切にしている様子がよくわかりました。



お風呂場での会話からも銭湯が一つの社交の場になっているようで、わたしも昔「夢千代日記」を見たことがあったので、地元の方たちのほのぼのとした雰囲気がいいなあと思いました。地元にこんな素敵な温泉があって、私たちのような外から来た人でも大人400円、小人(3歳〜小学生)250円、町内の人なら 大人150円、小人80円で毎日こんな素敵な温泉を楽しむことができるなんてうらやましいと思いました。今回の中国・山陰の旅は、昔ながらの日本のいい雰囲気が残されている所を訪れることができとても有意義な旅でした。ありがとうございました。


 皆様にお知らせがあります。コメントの入力が簡単になりましたので、是非感想などをお聞かせください。また今回より動画を取り入れました。これからいろいろな楽しい映像をお送りしたいと思っていますのでご期待ください。