「夢の九州旅行」その4

   旅行の6日目朝、由布院の町を探索した後、別府を目指しました。別府の天気は、快晴。地獄めぐりをするにはぴったりの猛暑地獄?できるだけの熱中症(日焼け)対策をしながら巡ってみました。ちょっとしたガマン大会でした。別府には、今までも数回家族旅行とかで観光していますが、この限られた地域でよくもまあこれだけの違った泉質・色鮮やかな温泉が沸いているものだと自然の不思議さを感じます。何回来ても面白いところですね。お子さんと来るといつまでも想い出に残るのではないでしょうか。(実際わたしの子供も別府の地獄めぐりのことは良く覚えているようです。)また、各地獄ごとに工夫されていて温泉卵があったり、熱を利用してワニやカバなどを飼育し「小さな動物園」的な所をつくり楽しませてくれてます。ひとつ「竜巻地獄」は間欠泉で(地下で湯が沸騰して間隔を置いて噴水のように噴出す温泉)30分〜40分間隔で噴出すので、見たい方は、余裕を持っていかれた方がいいと思います。



 また、この時期別府では、「関アジ・関サバ」が美味しいと、出発前から、物知りの職員の大井ケアマネから情報を得ていたので「浜商」という評判のお店によりました。評判どおり、とっても新鮮で美味しく比較的お値打ちでした。お店の方も親切で、愛知県から来たと話したら、愛知県に親戚が居られるようなお話で、親しみを感じました。美味しかったです。ご馳走様でした。


 別府の高速道路のインターチェンジに入る手前に岡本屋旅館さんが経営している「明礬地獄」に寄りました。温泉の蒸気で蒸した「温泉卵」や「蒸しプリン」が出来立てでとても美味しかった。近くに地獄谷の様なところがあり想い出に残るところでしたよ。


 

高速道路に入り福岡市に向いました。別府に泊まろうかともプランして見ましたが、今回は、長崎にも行ってみたかったので、ちょっとハードなドライブ旅行となりました。今の若さなら?可能かなと思いまして・・・。
 途中今まで行ったことのない「青の洞門」と「耶馬溪」に立ち寄りました。「青の洞門」は、時々テレビでも紹介されていて行きたかった所です。江戸時代、諸国遍歴の旅の途中ここに立ち寄った禅海和尚が、断崖絶壁に鎖のみで結ばれた難所で通行人が命を落とすのを見て、ここにトンネルを掘り安全な道を作ろうと、托鉢勧進によって掘削の資金を集め、石工たちを雇って「ノミと槌だけで30年かけて掘り抜いた」といわれているトンネルです。この逸話を元にして書かれたのが菊池寛の『恩讐の彼方に』で、「青の洞門」のモニュメントにもなっていました。かくいう私は、本の名前は知っていても読んだことはなく機会があればと思っています。写真にもあるように川と渓谷が接しているところで、地元の方のためとは言うものの、禅海和尚は心優しい根性のある素晴らしい方だと思いました。先代の理事長を思い出しました。トンネルの中も歩いてみましたが、今の電動の掘削機があるでもない時代によく彫られたなあと努力と根性に感動しました。日本のいたるところにこのような貴重な史跡が眠っているのだと思うと、これからもいろいろなところに訪れ少しでも皆さんの参考になればとこれからの旅行が楽しみになりました。


 次の「耶馬溪」は、「新日本三景」に選ばれているとのことでしたが、夕方に着いたので次のようなちょっと寂しげな風景となりました。でもいろいろな形の岩や山があって見る甲斐はありました。きっと紅葉の時期が一番きれいではないでしょうか。



 超ハードなどドライブを終えて今日の宿「万葉の湯」に到着しました。静岡の沼津インター
近くにある「万葉の湯」の姉妹店でお湯の種類が多くサウナもあり私の好きな健康ランド風で楽しかったです。夕食は、「万葉の湯」が無料で出してくださるバスで福岡市街の「ラーメン横丁」に行きました。本当は、屋台へ行きたかったのですが、初めてということで、繁華街は田舎育ち(豊橋育ち?)の私には、ちょっと怖い気がしてビルの中にある「ラーメン横丁」にしました。「万葉の湯」が無料で出してくださるバスで行ってよかったなあと思いました。なぜなら、福岡市街は、道が複雑で、豊橋育ちの私のような初めての人では危険な道路だと思いました。美味しいとんこつラーメンを梯子して「万葉の湯」に戻りました。いろいろな種類のお湯につかりぐっすり眠りました。